【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2024-000083

リコーJavaTM PlatformのファームウェアアップデートによりTLS1.0、TLS1.1が有効になる脆弱性

概要

株式会社リコーが提供するJavaTM Platformはプリンタおよび複合機の拡張機能であり、TLS通信等をサポートします。
JavaTM PlatformのファームウェアのアップデートにはRICOH Firmware Update Tool (JavaTM Platform)を使用しますが、アップデート前に"TLS1.0:無効"、"TLS1.1:無効"に設定していても、アップデート後には当該設定の初期値である"TLS1.0:有効"、"TLS1.1:有効"に変更されます(CWE-1188)。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 2.4 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


リコー
  • JavaTM Platform Ver.12.89およびそれ以前のバージョン

なお、本脆弱性は次の複数のプリンタおよび複合機が影響を受けます。
  • RICOH SP C750/C750M
  • RICOH SP C751/C751M
  • RICOH SP C841/C841M/C841a1/C841M a1/C840/C840M/C840a1/C840M a1
  • RICOH SP C840ME
  • RICOH SP C341
  • RICOH SP C342/C342M
  • RICOH SP C352
想定される影響

TLS1.0およびTLS1.1の既知の脆弱性を悪用した攻撃を受ける可能性があります。
対策

[アップデートし、設定を変更する]
JavaTM Platformのファームウェアを最新版にアップデートしてください。
すでに本脆弱性の影響を受けるバージョンを使用している場合は、対策版ファームウェアへのアップデート後に、影響を受けるプリンタおよび複合機のTLS1.0、TLS1.1の設定を確認の上、意図する設定に変更してください。

詳細は、開発者が提供する情報を確認してください。
ベンダ情報

リコー
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2024-41995
参考情報

  1. JVN : JVN#78728294
更新履歴

  • [2024年08月06日]
      掲載