【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2024-000078

エレコム製無線LANルーターにおける複数の脆弱性

概要

エレコム株式会社が提供する複数の無線LANルーターには、次の複数の脆弱性が存在します。
  • アップロードするファイルの検証が不十分(CWE-434)- CVE-2024-34021
  • OSコマンドインジェクション(CWE-78)- CVE-2024-39607
  • クロスサイトリクエストフォージェリ(CWE-352)- CVE-2024-40883

CVE-2024-34021
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:日本電気株式会社 外山 拓 氏、荒井 大地 氏

CVE-2024-39607、CVE-2024-40883
これらの脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社 石井 健太郎 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2024-34021の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2024-39607の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.5 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2024-40883の評価になります。
影響を受けるシステム


エレコム株式会社
  • WRC-1167GST2 ファームウェア v1.32およびそれ以前のバージョン(CVE-2024-34021)
  • WRC-2533GS2-B v1.68 およびそれ以前のバージョン (CVE-2024-34021)
  • WRC-2533GS2-W v1.68 およびそれ以前のバージョン (CVE-2024-34021)
  • WRC-2533GS2V-B v1.68 およびそれ以前のバージョン (CVE-2024-34021)
  • WRC-2533GST2 ファームウェア v1.30およびそれ以前のバージョン (CVE-2024-34021)
  • WRC-X1500GS-B v1.11 およびそれ以前のバージョン (CVE-2024-39607、CVE-2024-40883)
  • WRC-X1500GSA-B v1.11 およびそれ以前のバージョン (CVE-2024-39607、CVE-2024-40883)
  • WRC-X1800GS-B v1.18およびそれ以前のバージョン(CVE-2024-39607、CVE-2024-40883)
  • WRC-X1800GSA-B v1.18およびそれ以前のバージョン(CVE-2024-39607、CVE-2024-40883)
  • WRC-X1800GSH-B v1.18およびそれ以前のバージョン(CVE-2024-39607、CVE-2024-40883)
  • WRC-X3000GS2-B ファームウェア v1.08およびそれ以前のバージョン (CVE-2024-39607、CVE-2024-40883)
  • WRC-X3000GS2-W ファームウェア v1.08およびそれ以前のバージョン (CVE-2024-39607、CVE-2024-40883)
  • WRC-X3000GS2A-B ファームウェア v1.08およびそれ以前のバージョン (CVE-2024-39607、CVE-2024-40883)
  • WRC-X6000XS-G v1.11 およびそれ以前のバージョン (CVE-2024-39607、CVE-2024-40883)
  • WRC-X6000XST-G v1.14およびそれ以前のバージョン (CVE-2024-39607、CVE-2024-40883)

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
  • 当該製品にログインしたユーザから細工されたファイルをアップロードされ、任意のOSコマンドを実行される(CVE-2024-34021)
  • 当該製品にログインしたユーザから細工されたリクエストを送信され、任意のOSコマンドを実行される(CVE-2024-39607)
  • 当該製品にログインした状態のユーザが細工されたページにアクセスした場合、ログインIDやログインパスワード等の設定を変更させられる(CVE-2024-40883)
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。
ベンダ情報

エレコム株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]
  2. クロスサイトリクエストフォージェリ(CWE-352) [IPA評価]
  3. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2024-34021
  2. CVE-2024-39607
  3. CVE-2024-40883
参考情報

  1. JVN : JVN#06672778
更新履歴

  • [2024年07月30日]
      掲載
  • [2024年08月27日]
      影響を受けるシステム:内容を追記
  • [2024年09月24日]
      影響を受けるシステム:内容を追記
  • [2024年11月26日]
      影響を受けるシステム:内容を追記