【活用ガイド】

JVNDB-2023-001895

三菱電機製 MELSEC WS シリーズの Ethernet インタフェースユニットに利用可能なデバッグ機能が存在している脆弱性

概要

三菱電機株式会社が提供する MELSEC WS シリーズの Ethernet インタフェースユニットには、利用可能なデバッグ機能(CWE-489、CVE-2023-1618)が存在している脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


三菱電機
  • MELSEC WS シリーズ WS0-GETH00200 シリアル番号の2310 ****およびそれ以前(*1)

(*1)シリアル番号に関しては、型式ラベルもしくはオンライン状態にした「設定・モニタツール」の「ハードウェア設定画面」から確認できます。
想定される影響

権限のない遠隔の第三者が Telnet で当該ユニットへ接続することで、認証を回避して当該製品に不正にログインすることが可能です。その結果、ユニットをリセットされたり、特定の条件を満たした場合、ユニットの設定内容を閲覧ないし改ざんされたり、ファームウェアが書き換えられたりする可能性があります。
対策

[ワークアラウンドを実施する]
開発者が提供する軽減策や回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
軽減策や回避策の詳細については、開発者が提供する情報をご確認ください。
ベンダ情報

三菱電機
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. アクティブ状態のデバッグコード(CWE-489) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2023-1618
参考情報

  1. JVN : JVNVU#96063959
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2023-1618
  3. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-23-138-02
更新履歴

  • [2023年05月19日]
      掲載
  • [2023年07月31日]
      参考情報:ICS-CERT ADVISORY (ICSA-23-138-02) を追加
  • [2023年08月23日]
      影響を受けるシステム:内容を更新