【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2023-001852

因幡電機産業製 Wi-Fi AP UNIT における OS コマンドインジェクションの脆弱性

概要

因幡電機産業株式会社が提供する Wi-Fi AP UNIT には、OS コマンドインジェクション (CWE-78) の脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、下記の方が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社ゼロゼロワン 早川 宙也 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.2 (重要) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.5 (警告) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


因幡電機産業株式会社
  • AC-PD-WAPU v1.05_B04 およびそれ以前のバージョン
  • AC-PD-WAPU-P v1.05_B04P およびそれ以前のバージョン
  • AC-PD-WAPUM v1.05_B04 およびそれ以前のバージョン
  • AC-PD-WAPUM-P v1.05_B04P およびそれ以前のバージョン
  • AC-WAPU-300 v1.00_B07 およびそれ以前のバージョン
  • AC-WAPU-300-P v1.00_B08P およびそれ以前のバージョン
  • AC-WAPUM-300 v1.00_B07 およびそれ以前のバージョン
  • AC-WAPUM-300-P v1.00_B08P およびそれ以前のバージョン

Wi-Fi AP UNIT における OS コマンドインジェクションの脆弱性について(PDF)
想定される影響

当該製品にログイン可能な第三者によって、ウェブブラウザから任意の OS コマンドを実行される可能性があります

対策

[ワークアラウンドを実施する]
開発者によると、当該製品はすでにサポートを終了しているとのことです。
開発者は、下記の回避・軽減策を提供しています。

 * 初期設定値の変更
   * IP アドレスを変更する
 * 機器動作設定の変更
   * WAN/Wireless からの WEB UI(設定画面)へのアクセスを禁止する(本体正面 LAN 接続のみ許可)
 * 接続フィルタリング機能の変更
   * Wireless 接続を許可する端末の MAC アドレスを入力する
   * VPN や IP フィルターなどによる接続端末の制限を行う
 * 使用上の注意喚起
   * ネットワーク上位にファイヤウォールを設置する
   * 設定画面にログインしている間、他のウェブサイトにアクセスしない
   * 設定画面での操作終了後は、ウェブブラウザを終了する
   * ウェブブラウザに保存された設定画面のパスワードを削除する
ベンダ情報

CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. SQLインジェクション(CWE-89) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2023-28392
参考情報

  1. JVN : JVNVU#98968780
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2023-28392
更新履歴

  • [2023年05月17日]
      掲載
  • [2023年06月12日]
      影響を受けるシステム:ベンダ情報 (因幡電機産業株式会社) の更新に伴い内容を更新
      想定される影響:内容を更新
      対策:内容を更新