【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2023-001215

図研エルミック製 KASAGO における不十分なランダム値の使用の脆弱性

概要

図研エルミック株式会社が提供する組込み用 TCP/IP プロトコルスタック KASAGO では、TCP 初期シーケンス番号の生成時に KASAGO 独自のランダム値取得関数を使用しており、十分なランダム値が使用されていません(CWE-330)。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.9 (警告) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


図研エルミック株式会社
  • KASAGO IPv4 Ver6.0.1.34 より前のバージョン
  • KASAGO IPv4 Light Ver6.0.1.34 より前のバージョン
  • KASAGO IPv6/v4 Dual Ver6.0.1.34 より前のバージョン
  • KASAGO mobile IPv6 Ver6.0.1.34 より前のバージョン

想定される影響

悪意のある第三者に TCP 初期シーケンス番号(ISN)を特定され、既存の TCP 接続を乗っ取られたり、将来の TCP 接続を偽装される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
本脆弱性はバージョン「Ver6.0.1.34」で修正されています。

ベンダ情報

パナソニック株式会社 図研エルミック株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不十分なランダム値の使用(CWE-330) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2022-43501
参考情報

  1. JVN : JVNVU#99551468
更新履歴

  • [2023年02月13日]
      掲載
  • [2023年05月18日]
     ベンダ情報:パナソニック株式会社 (パナソニック株式会社 の告知ページ) を追加