【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2023-000066

NEC Aterm シリーズにおける複数の脆弱性

概要

日本電気株式会社が提供する Aterm シリーズには、次の複数の脆弱性が存在します。
  • ディレクトリトラバーサル (CWE-22) - CVE-2023-3330
  • ディレクトリトラバーサル (CWE-22) - CVE-2023-3331
  • 格納型クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2023-3332
  • OSコマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2023-3333
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 塚本 泰三 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.7 (危険) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
※上記は、CVE-2023-3333の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 2.6 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.3 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2023-3330の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 2.6 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.3 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2023-3331の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.3 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2023-3332の評価になります。
影響を受けるシステム


日本電気
  • Aterm WF300HP すべてのバージョン
  • Aterm WG1400HP すべてのバージョン
  • Aterm WG1800HP すべてのバージョン
  • Aterm WG1800HP2 すべてのバージョン
  • Aterm WG2200HP すべてのバージョン
  • Aterm WG2600HP すべてのバージョン
  • Aterm WG2600HP2 すべてのバージョン
  • Aterm WG600HP すべてのバージョン
  • Aterm WG300HP すべてのバージョン
  • Aterm WR8170N すべてのバージョン
  • Aterm WR8175N すべてのバージョン
  • Aterm WR8370N すべてのバージョン
  • Aterm WR8600N すべてのバージョン
  • Aterm WR8700N すべてのバージョン
  • Aterm WR8750N すべてのバージョン
  • Aterm WR9300N すべてのバージョン
  • Aterm WR9500N すべてのバージョン

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
  • ユーザによって、当該製品内の特定のファイルを閲覧される - CVE-2023-3330
  • ユーザによって、当該製品内の特定のファイルを削除される - CVE-2023-3331
  • CVE-2023-3330、CVE-2023-3331を利用し高権限を取得した攻撃者によって、任意のスクリプトを実行される - CVE-2023-3332
  • CVE-2023-3330、CVE-2023-3331を利用し高権限を取得した攻撃者によって、root 権限で任意の OS コマンドを実行される - CVE-2023-3333
対策

[現行製品の利用を停止し、後続製品に乗り換える]
開発者によると、当該製品はすでにサポートが終了しているとのことです。後続製品への乗り換え等を検討してください。

[ワークアラウンドを実施する]
当該製品への修正アップデートの予定はありません。開発者は後続製品への乗り換え実施までの対応として、本脆弱性の影響を軽減するワークアラウンドの適用を推奨しています。

詳細は、開発者が提供する情報をご確認ください。
ベンダ情報

日本電気
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. パス・トラバーサル(CWE-22) [IPA評価]
  2. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
  3. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2023-3330
  2. CVE-2023-3331
  3. CVE-2023-3332
  4. CVE-2023-3333
参考情報

  1. JVN : JVN#38343415
更新履歴

  • [2023年06月27日]
      掲載
  • [2023年07月07日]
      タイトル、概要、影響を受けるシステム、対策、ベンダ情報:内容を更新