【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2022-002780

シャープ製デジタル複合機におけるコマンドインジェクションの脆弱性

概要

シャープ株式会社が提供する複数のデジタル複合機には、コマンドインジェクションの脆弱性(CWE-77、CVE-2022-45796)が存在します。

本件の脆弱性は web アプリケーションコンポーネントに存在しますが、影響を受ける OS 部分を web アプリケーションコンポーネントの外部として扱い、S:C と評価しています。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.1 (緊急) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


シャープ株式会社
  • (複数の製品)

影響を受ける製品、機種名、ファームウェアバージョンは広範囲に及びます。 詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

 * デジタルフルカラー複合機
 * デジタル複合機(モノクロ)
想定される影響

本脆弱性が悪用された場合、複合機のファームウェア上で任意のコマンドが実行される可能性があります。

開発者によると、本脆弱性を使用した攻撃成立には、次の条件が必須とのことです。

 * 遠隔の第三者が対象の複合機にネットワーク経由で接続可能であること
 * 遠隔の第三者が対象の複合機の管理者パスワードを知っていること

詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアをアップデートしてください。
ファームウェアアップデートの入手や適用の詳細に関しては、開発者の提供する「お客様ご相談窓口」にお問合せください。

[ワークアラウンドを実施する]
ファームウェアのアップデートが適用されるまでの間、次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

 * 複合機をインターネットに直接接続せず、ファイアウォールやルーター等で保護されたネットワーク内で使用する
 * 複合機の管理者パスワードを工場出荷時の初期値から変更し、適切に管理する

回避策の詳細については、開発者が提供する次の情報をご確認ください。
「シャープ デジタル複合機 インターネットからの不正アクセス防止のための対策手順書」
ベンダ情報

シャープ株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. コマンドインジェクション(CWE-77) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2022-45796
参考情報

  1. JVN : JVNVU#96195138
  2. 関連文書 : ZA-2022-01(SHARP Multifunction Printer - Command Injection)
更新履歴

  • [2022年12月16日]
      掲載
  • [2022年12月19日]
      参考情報:関連文書 (ZA-2022-01(SHARP Multifunction Printer - Command Injection) ) を追加