【活用ガイド】

JVNDB-2022-002301

B&R Industrial Automation 製 Automation Studio 4 における不適切な入力確認の脆弱性

概要

B&R Industrial Automation 社が提供する Automation Studio 4 には、プロジェクトアップロード機能を有効にしている場合、次の脆弱性が存在します。

 * 不適切な入力確認 - CVE-2021-22289
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


B&R Industrial Automation
  • Automation Studio すべてのバージョン

想定される影響

脆弱性を悪用された場合、次のような影響を受ける可能性があります。

 * 遠隔の第三者によって、コード実行および情報窃取をされたり、サービス運用妨害(DoS)状態にされたりする
対策

[ワークアラウンドを実施する]
プロジェクトアップロード機能はデフォルトで無効になっています。必要のない場合は有効にせず、利用しないでください。
開発者は、脆弱なプロジェクトアップロード機能を利用するユーザに対し、以下のワークアラウンドの適用を推奨しています。

 * SSL経由のAutomation Network Service Link(ANSL)のみを利用し、PLC上での認証を有効にする
 * 「Backing up project source files on the target system」機能を利用する場合は、強固なパスワードで保護する
 * ファイアウォールによって、PCLを含むネットワークを不正アクセスから保護する
 * 昇格した権限でB&R Automation Studioを実行しない
 * ハッシュやデジタル署名を使用するなどして、潜在的に安全でないチャネルを介してやり取りされるB&R Automation Studioプロジェクトファイルの整合性を確認する
 * Windows User Access Control(UAC)が有効となっていることを確認する
 
開発者は、「B&R Cyber Security guidelines」の適用も推奨しています。
ベンダ情報

B&R Industrial Automation
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2021-22289
参考情報

  1. JVN : JVNVU#93152104
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2021-22289
  3. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-22-228-05
更新履歴

  • [2022年08月18日]
      掲載
  • [2024年06月14日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      CWE による脆弱性タイプ一覧:内容を更新