【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2022-002017

U-Boot の squashfs ファイルシステム実装にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

概要

U-Bootは、複数のプラットフォームに対応したブートローダです。バージョンv2020.10-rc2以降ではsquashfsファイルシステムに対応しています(Commit c5100613)。U-Bootのsquashfsファイルシステム実装には、メタデータ読み込み処理の不備に起因するヒープベースのバッファオーバーフロー(CWE-122)の脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、下記の方が JPCERT/CC に報告し、 JPCERT/CC が開発者との調整を仲介しました。
報告者: ソニー株式会社 安松 達彦 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.6 (警告) [その他]
  • 攻撃元区分: 物理
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


DENX Software Engineering
  • U-Boot  v2020.10-rc2 から v2022.07-rc5 まで

想定される影響

細工された squashfs イメージをロードすることで、任意のコードを実行されたり、サービス運用妨害(DoS)攻撃を受けたりする可能性があります。

対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
本脆弱性の修正はバージョンv2022.07-rc6に取り込まれています。
ベンダ情報

DENX Software Engineering
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. ヒープベースのバッファオーバーフロー(CWE-122) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2022-33967
参考情報

  1. JVN : JVNVU#97846460
更新履歴

  • [2022年07月14日]
      掲載
  • [2022年07月25日]
      概要:内容を更新
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      対策:内容を更新