【活用ガイド】

JVNDB-2022-001375

Bently Nevada 製 3500 機械保護システムにおける強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性

概要

Bently Nevada 社(Baker Hughes 子会社)が提供する 3500 機械保護システムには、強度が不十分なパスワードハッシュの使用の脆弱性(CWE-916、CVE-2021-32997)が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.2 (重要) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


Bently Nevada
  • 3500 Rack Configuration Part No. 129133-01 Version 6.4 およびそれ以前 (2020年5月リリース)
  • 3500/22M Firmware Part No. 288055-01 Version 5.05 およびそれ以前 (2021年5月リリース)
  • System 1 6.x 系 Part No. 3060/00 Version 6.98 およびそれ以前 (2020年12月リリース)
  • System 1 Part No. 3071/xx 系 Version 21.1 HF1 およびそれ以前 (2021年7月リリース)
  • System 1 Part No. 3072/xx 系 Version 21.1 HF1 およびそれ以前 (2021年7月リリース)

想定される影響

当該製品は強度が不十分な暗号化アルゴリズムを使用して機微な情報を保存および転送しているため、遠隔の第三者によって認証情報を容易に窃取される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
開発者は、強化されたパスワードセキュリティの設定機能をサポートした次のバージョンをリリースしています。
3500 機械保護システムにて強化されたパスワードセキュリティを使用すると、Version 21.2 より前のバージョンの System 1 との通信が切断されるとのことです。

 * 3500 Rack Configuration Version 6.6
 * System 1 Version 21.2

[ワークアラウンドを実施する]
開発者によると、アップデートを適用できない場合には、次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能とのことです。

 * デバイス毎にユニークなパスワードを設定する
 * 影響を受ける製品はセキュアなネットワーク上にのみ設置する

ベンダ情報

Bently Nevada
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 強度が不十分なパスワードハッシュの使用(CWE-916) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2021-32997
参考情報

  1. JVN : JVNVU#97231041
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2021-32997
  3. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-21-231-02
更新履歴

  • [2022年02月28日]
      掲載
  • [2024年06月26日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2021-32997) を追加