【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2022-000062

Kaitai Struct: compiler におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Kaitai team が提供する Kaitai Struct: compiler は、.ksy ファイル (YAML 形式ファイル) の解析処理に SnakeYAML ライブラリ 1.25 を使用しています。
このバージョンの SnakeYAML ライブラリは再帰的なエイリアスの展開を無制限に行うため (CWE-674)、Billion Laughs Attack によるサービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社ステラセキュリティ / 株式会社アカツキゲームス 小竹 泰一 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.5 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Kaitai team
  • Kaitai Struct: compiler 0.9 およびそれ以前

想定される影響

信頼できない相手から受け取った .ksy ファイルを処理することにより、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
開発者によると、バージョン 0.10 では、バンドルしている SnakeYAML ライブラリを更新して本脆弱性を修正したとのことです。
ベンダ情報

Kaitai team
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2017-18640
参考情報

  1. JVN : JVN#42883072
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-18640
  3. 関連文書 : Preventing YAML parsing vulnerabilities with snakeyaml in Java
更新履歴

  • [2022年08月04日]
      掲載