【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2022-000020

pfSense における複数の脆弱性

概要

pfSenseには、次の複数の脆弱性が存在します。
・クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2021-20729
・アクセス制限不備 (CWE-284) - CVE-2022-26019
・不適切な入力確認 (CWE-20) - CVE-2022-24299

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社イエラエセキュリティ 渡部 裕 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.2 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.0 (危険) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
※上記は、CVE-2022-26019の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2021-20729の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.4 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.5 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2022-24299の評価になります。
影響を受けるシステム


pfSense
  • pfSense CE Software バージョン 2.5.2 およびそれ以前 (CVE-2021-20729)
  • pfSense CE Software バージョン 2.6.0 より前 (CVE-2022-26019, CVE-2022-24299)
  • pfSense Plus Software バージョン 21.05 およびそれ以前 (CVE-2021-20729)
  • pfSense Plus Software バージョン 22.01 より前 (CVE-2022-26019, CVE-2022-24299)

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
・悪意のある URL を通じて captive ポータルログインページへアクセスさせられたユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される - CVE-2021-20729
・NTP GPS 設定の変更権限を持つユーザによって、ファイルシステム上の既存ファイルを書き換えられ、結果として任意のコマンドを実行される - CVE-2022-26019
・OpenVPN クライアントまたはサーバの設定の変更権限を持つユーザによって、任意のコマンドを実行される - CVE-2022-24299
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
ベンダ情報

pfSense
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [IPA評価]
  2. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [IPA評価]
  3. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2021-20729
  2. CVE-2022-26019
  3. CVE-2022-24299
参考情報

  1. JVN : JVN#87751554
更新履歴

  • [2022年03月15日]
      掲載