【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2021-004912

エレコム製ルータにおける複数の脆弱性

概要

エレコム株式会社が提供する複数のルータ製品には、次の脆弱性が存在します。

 * CSRF 対策トークンに対するアクセス制限不備 (CWE-284) - CVE-2021-20862

 * OS コマンドインジェクション (CWE-78)

 * telnet サービスへのアクセス制限の不備 (CWE-284) - CVE-2021-20864

この脆弱性情報は、株式会社ゼロゼロワン 佐藤勝彦(goroh_kun)氏、早川 宙也 氏 が製品開発者に直接報告し、製品開発者との調整を経て、製品利用者への周知を目的に JVN での公表に至りました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.8 (重要) [その他]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2021-20863 の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値:7.5 (重要) [その他]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2021-20864 の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値:5.4 (警告) [その他]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 低
※上記は、CVE-2021-20862 の評価になります。
影響を受けるシステム


エレコム株式会社
  • EDWRC-2533GST2 ファームウェア v1.25 およびそれ以前
  • WMC-2HC-W ファームウェア v1.24 およびそれ以前
  • WMC-C2533GST-W ファームウェア v1.24 およびそれ以前
  • WMC-DLGST2-W ファームウェア v1.24 およびそれ以前
  • WMC-M1267GST2-W ファームウェア v1.24 およびそれ以前
  • WRC-1167GS2-B ファームウェア v1.65 およびそれ以前
  • WRC-1167GS2H-B ファームウェア v1.65 およびそれ以前
  • WRC-1167GST2 ファームウェア v1.25 およびそれ以前
  • WRC-1167GST2A ファームウェア v1.25 およびそれ以前
  • WRC-1167GST2H ファームウェア v1.25 およびそれ以前
  • WRC-1750GS ファームウェア v1.03 およびそれ以前
  • WRC-1750GST2 ファームウェア v1.14 およびそれ以前
  • WRC-1750GSV ファームウェア v2.11 およびそれ以前
  • WRC-1900GST ファームウェア v1.03 およびそれ以前
  • WRC-1900GST2 ファームウェア v1.15 およびそれ以前
  • WRC-1900GST2SP ファームウェア v1.15 およびそれ以前
  • WRC-2533GS2-B ファームウェア v1.52 およびそれ以前
  • WRC-2533GS2-W ファームウェア v1.52 およびそれ以前
  • WRC-2533GST ファームウェア v1.03 およびそれ以前
  • WRC-2533GST2 ファームウェア v1.25 およびそれ以前
  • WRC-2533GST2-G ファームウェア v1.25 およびそれ以前
  • WRC-2533GST2SP ファームウェア v1.25 およびそれ以前
  • WRC-2533GSTA ファームウェア v1.03 およびそれ以前

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

 * 隣接するネットワーク上の第三者により、当該製品で用いられている CSRF トークンを不正に取得され、設定を変更させられる可能性があります - CVE-2021-20862
 * 当該製品の管理画面にアクセス可能な第三者によって、root 権限で任意の OS コマンドを実行される可能性があります - CVE-2021-20863
 * 隣接するネットワーク上の第三者により、当該機器の telnet サービスを有効化され、root 権限で任意の OS コマンドを実行される可能性があります - CVE-2021-20864
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版にアップデートしてください。
本脆弱性を修正したファームウェアバージョンは下記のとおりです。

 * WRC-1167GST2 ファームウェア v1.27
 * WRC-1167GST2A ファームウェア v1.27
 * WRC-1167GST2H ファームウェア v1.27
 * WRC-2533GS2-B ファームウェア v1.61
 * WRC-2533GS2-W ファームウェア v1.61
 * WRC-1750GS ファームウェア v1.06
 * WRC-1750GSV ファームウェア v2.30
 * WRC-1900GST ファームウェア v1.06
 * WRC-2533GST ファームウェア v1.06
 * WRC-2533GSTA ファームウェア v1.06
 * WRC-2533GST2 ファームウェア v1.27
 * WRC-2533GST2SP ファームウェア v1.27
 * WRC-2533GST2-G ファームウェア v1.27
 * EDWRC-2533GST2 ファームウェア v1.27
 * WRC-1167GS2-B ファームウェア v1.66
 * WRC-1167GS2H-B ファームウェア v1.66
 * WMC-DLGST2-W ファームウェア v1.25
 * WMC-M1267GST2-W ファームウェア v1.25
 * WMC-2HC-W ファームウェア v1.25
 * WMC-C2533GST-W ファームウェア v1.25
 * WRC-1900GST2 ファームウェア v1.16
 * WRC-1900GST2SP ファームウェア v1.16
 * WRC-1750GST2 ファームウェア v1.15
ベンダ情報

エレコム株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [その他]
  2. 不適切なアクセス制御(CWE-284) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2021-20862
  2. CVE-2021-20863
  3. CVE-2021-20864
参考情報

  1. JVN : JVNVU#94527926
更新履歴

  • [2021年12月02日]
      掲載
  • [2022年02月09日]
      影響を受けるシステム:内容を更新
      対策:内容を更新
  • [2022年03月30日]
      影響を受けるシステム:内容を更新
      対策:内容を更新