【活用ガイド】

JVNDB-2021-002023

GEUTEBRUCK 製 G-Cam E2 および G-Code に複数の脆弱性

概要

GEUTEBRUCK 社が提供する G-Cam E2 および G-Code には、次の複数の脆弱性が存在します。

 * 重要な機能に対する認証の欠如 (CWE-306) - CVE-2021-33543
 * コマンドインジェクション (CWE-77) - CVE-2021-33544、CVE-2021-33548、CVE-2021-33550、CVE-2021-33551、CVE-2021-33552、CVE-2021-33553、CVE-2021-33554
 * スタックベースのバッファオーバーフロー (CWE-121) - CVE-2021-33545、CVE-2021-33546、CVE-2021-33547、CVE-2021-33549
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2021-33543の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値:7.2 (重要) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2021-33544、CVE-2021-33548、CVE-2021-33550、CVE-2021-33551、CVE-2021-33552、CVE-2021-33553、CVE-2021-33554 の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値:7.2 (重要) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2021-33545、CVE-2021-33546、CVE-2021-33547、CVE-2021-33549 の評価になります。
影響を受けるシステム

 * ファームウェアバージョン 1.12.0.27 およびそれ以前
 * ファームウェアバージョン 1.12.13.2 および 1.12.14.5

上記のファームウェアバージョンで動作する E2 シリーズカメラモデルおよびエンコーダ

 * G-CAM
  * EBC-21xx
  * EFD-22xx
  * ETHC-22xx
  * EWPC-22xx

 * G-Code
  * EEC-2xx
  * EEN-20xx

GEUTEBRUCK
  • (複数の製品)

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

 * デフォルトのユーザー認証設定不備により、遠隔の第三者によって機密情報を窃取される - CVE-2021-33543
 * 遠隔の第三者によって、コマンドインジェクションによる任意のコードを実行される - CVE-2021-33544、CVE-2021-33548、CVE-2021-33550、CVE-2021-33551、CVE-2021-33552、CVE-2021-33553、CVE-2021-33554
 * 遠隔の第三者によって、counterパラメータのバッファオーバーフローが引き起こされ、任意のコードが実行される - CVE-2021-33545
 * 遠隔の第三者によって、nameパラメータのバッファオーバーフローが引き起こされ、任意のコードが実行される - CVE-2021-33546
 * 遠隔の第三者によって、profileパラメータのバッファオーバーフローが引き起こされ、任意のコードが実行される - CVE-2021-33547
 * 遠隔の第三者によって、actionパラメータのバッファオーバーフローが引き起こされ、任意のコードが実行される - CVE-2021-33549
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアをアップデートしてください。
開発者は本脆弱性を修正した次のバージョンをリリースしています。

 * ファームウェアバージョン 1.12.14.7
 
[ワークアラウンドを実施する]
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
 
 * カメラのデフォルトパスワードを変更する
 * インターネットからの制御システムのデバイスおよびネットワークへのアクセスを制限する
 * 制御ネットワークとリモートデバイスのネットワークを分離する
 * リモートアクセスが必要な場合は仮想プライベートネットワーク(VPN)等を利用する
ベンダ情報

GEUTEBRUCK
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. コマンドインジェクション(CWE-77) [その他]
  2. スタックベースのバッファオーバーフロー(CWE-121) [その他]
  3. 重要な機能に対する認証の欠如(CWE-306) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2021-33543
  2. CVE-2021-33544
  3. CVE-2021-33548
  4. CVE-2021-33550
  5. CVE-2021-33551
  6. CVE-2021-33552
  7. CVE-2021-33553
  8. CVE-2021-33554
  9. CVE-2021-33545
  10. CVE-2021-33546
  11. CVE-2021-33547
  12. CVE-2021-33549
参考情報

  1. JVN : JVNVU#97817785
  2. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-21-208-03
更新履歴

  • [2021年07月29日]
      掲載