JVNDB-2021-001557
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Pulse Secure 製 Pulse Connect Secure にバッファオーバーフローの脆弱性
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Pulse Secure 社が提供する Pulse Connect Secure には、バッファオーバーフローの脆弱性が存在します。
Pulse Secure 社が提供する VPN 製品 Pulse Connect Secure には、Windows ファイル共有 (SMB) にアクセスする機能が実装されています。この機能は、Samba 4.5.10 のコードを使って実装されています。
Pulse Connect Secure の Windows File Access ポリシーが任意のサーバへのアクセスを許可する設定になっている場合に、Windows ファイル共有へのアクセスで長いサーバ名を与えると、バッファオーバーフローが発生する可能性があります。(CWE-119, CVE-2021-22908)
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CVSS v3 による深刻度 基本値: 8.5 (重要) [IPA値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 高
- 攻撃に必要な特権レベル: 低
- 利用者の関与: 不要
- 影響の想定範囲: 変更あり
- 機密性への影響(C): 高
- 完全性への影響(I): 高
- 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度 基本値: 9.0 (危険) [NVD値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃前の認証要否: 単一
- 機密性への影響(C): 全面的
- 完全性への影響(I): 全面的
- 可用性への影響(A): 全面的
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パルスセキュア
- Pulse Connect Secure 9.0R 系バージョン
- Pulse Connect Secure 9.1R11.5 より前の 9.1R 系バージョン
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当該製品に認証されたユーザが長いサーバ名を含む SMB 操作を実行することで、当該製品上で root 権限で任意のコードを実行される可能性があります。
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[アップデートする]
2021年5月26日時点で脆弱性を修正したバージョンはリリースされていません。
なお、開発者は脆弱性を修正した次のバージョンのリリースを予定しています。
* Pulse Connect Secure 9.1R11.5
[ワークアラウンドを実施する]
以下のワークアラウンドを適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
* 開発者が提供する以下の XML をインポートする
* Workaround-2105.xml
本ワークアラウンドを適用することにより、Windows ファイル共有ブラウザの機能が無効になるとのことです。
* Windows ファイルアクセスポリシーにて、任意の SMB サーバ名への接続を拒否するように設定する
当該製品について、本脆弱性の影響の有無、およびワークアラウンドが設定されているかを確認するスクリプトが CERT/CC により公開されています。
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パルスセキュア
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- バッファエラー(CWE-119) [IPA評価]
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- CVE-2021-22908
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- JVN : JVNVU#98263390
- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2021-22908
- US-CERT Vulnerability Note : VU#667933
- 関連文書 : cve-2021-22908
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- [2021年05月27日]
掲載
- [2021年05月28日]
対策:内容を更新
参考情報:関連文書 (cve-2021-22908) を追加
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