【活用ガイド】

JVNDB-2021-001025

GE Digital 製 HMI/SCADA iFIX に複数の脆弱性

概要

GE Digital 社が提供する HMI/SCADA iFIX は、産業用監視制御ソフトウェアです。
HMI/SCADA iFIX には、次の複数の脆弱性が存在します。

 * 重要なリソースに対する不適切なパーミッションの割り当て (CWE-732) - CVE-2019-18243
 * 重要なリソースに対する不適切なパーミッションの割り当て (CWE-732) - CVE-2019-18255
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.1 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2019-18243の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2019-18255の評価になります。
影響を受けるシステム


GE デジタル
  • HMI/SCADA iFIX バージョン 6.1 およびそれ以前

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、ローカルの認証されたユーザにより、次のような影響を受ける可能性があります。

 * レジストリを介してシステム全体の iFIX の構成を変更することで、特権を取得される - CVE-2019-18243
 * セクションオブジェクトを介してシステム全体の iFIX の構成を変更することで、特権を取得される - CVE-2019-18255
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、以下のバージョンにアップデートしてください。

 * HMI/SCADA iFIX バージョン 6.5

また、GE Digital 社は、リスクをさらに軽減するために、アップデートに加えて、iFIX セキュア導入ガイド (要ログイン) に記載されている事項を順守することを推奨しています。
ベンダ情報

GE デジタル
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 重要なリソースに対する不適切なパーミッションの割り当て(CWE-732) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2019-18243
  2. CVE-2019-18255
参考情報

  1. JVN : JVNVU#98332732
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2019-18243
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2019-18255
  4. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-21-040-01
更新履歴

  • [2021年02月15日]
      掲載
  • [2021年02月17日]
      参考情報:ICS-CERT ADVISORY (ICSA-21-040-01) を追加