【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2021-000112

Yappli で作成された Android アプリケーションにおける Custom URL Scheme の処理にアクセス制限不備の脆弱性

概要

Yappli (ヤプリ) は、株式会社ヤプリが提供するスマートフォン用アプリケーション開発運用プラットフォームです。
Yappli で作成された Android アプリケーションには、Custom URL Scheme を使用して指定された URL を処理する機能が実装されています。
この機能には、細工された URL を処理することでアプリケーションの接続先が書き換えられてしまうアクセス制限不備 (CWE-939) の脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、次の方が製品開発者に直接報告し、製品開発者との調整を経て、製品利用者への周知を目的に JVN での公表に至りました。
報告者: RyotaK 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.5 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


株式会社ヤプリ
  • Yappli v7.3.6 から v9.30.0 より前のバージョンで作成された Android アプリケーション

想定される影響

本脆弱性の影響を受けるアプリケーションをインストールした状態のデバイスで、細工された URL を含むウェブページにアクセスするなどにより、当該アプリケーションの接続先を書き換えられ、意図しないサイトと通信させられる可能性があります。
アクセス先が悪意のあるサイトの場合、当該アプリケーション内で使用する情報を窃取されたり、改ざんされたりする可能性があります。
対策

[本脆弱性の影響を受けるアプリ開発者向けの対策方法]
当該アプリケーションを最新の開発環境で作成し直すか、アプリケーションストアからの取り下げを検討してください。

[本脆弱性の影響を受けるアプリのユーザー向けの対策方法]
当該アプリケーションの開発者に問い合わせてください。
ベンダ情報

株式会社ヤプリ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2021-20873
参考情報

  1. JVN : JVN#66422035
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2021-20873
更新履歴

  • [2021年12月22日]
      掲載