【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2021-000001

UNIVERGE SV9500/SV8500 シリーズにおける複数の脆弱性

概要

NECプラットフォームズ株式会社が提供する UNIVERGE SV9500 シリーズ主装置および UNIVERGE SV8500 シリーズ主装置の「保守用 Web コンソール」によるリモート保守機能には、次の複数の脆弱性が存在します。
・OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2020-5685
・認証アルゴリズムの不適切な実装 (CWE-303) - CVE-2020-5686

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.6 (緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2020-5685の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.6 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2020-5686の評価になります。
影響を受けるシステム


NECプラットフォームズ株式会社
  • UNIVERGE SV8500 シリーズ S6 から S8 までのバージョン
  • UNIVERGE SV9500 シリーズ V1 から V7 までのバージョン

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、当該製品へアクセス可能な第三者によって特定の URL に対して細工されたリクエストを送信されることで、次のような影響を受ける可能性があります。
・任意のコマンドを実行されたり、システムがサービス運用妨害(DoS)状態にされたりする - CVE-2020-5685
・保守機能へ不正にアクセスされ、情報が窃取される - CVE-2020-5686
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報を元に、ソフトウェアのアップデートを行ってください。
対策の詳細は製品の販売店へご確認ください。

[ワークアラウンドを実施する]
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
・インターネット等の外部ネットワークへ機器を直接接続しない
・機器へのネットワーク接続に対して、送信元 IP アドレス / 宛先 IP アドレス / ポート番号に基づくアクセスルールを明示的に作成する
ベンダ情報

NECプラットフォームズ株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]
  2. 不適切な認証(CWE-287) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-5685
  2. CVE-2020-5686
参考情報

  1. JVN : JVN#38784555
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-5685
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-5686
更新履歴

  • [2021年01月04日]
      掲載