【活用ガイド】

JVNDB-2020-010261

三菱電機製 MELSEC iQ-F シリーズにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

三菱電機株式会社が提供する MELSEC iQ-F シリーズ FX5U(C) CPU ユニットには、例外的な状況に対する確認や処理が不適切な問題 (CWE-703) に起因するサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.4 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


三菱電機
  • MELSEC iQ-F シリーズ FX5U(C) CPU ユニット ファームウェアバージョン 1.060 およびそれ以前

想定される影響

攻撃者によって細工された ARP パケットを受信した場合、CPU ユニットでエラーが発生し、プログラム実行および通信がサービス運用妨害 (DoS) 状態となる可能性があります。
なお、復旧には CPU ユニットのリセットが必要です。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアバージョン 1.061 またはそれ以降にアップデートしてください。
ベンダ情報

三菱電機
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 例外的な状況に対する不適切なチェックまたは処理(CWE-703) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-5665
参考情報

  1. JVN : JVNVU#95638588
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-5665
  3. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-20-345-01
更新履歴

  • [2021年01月04日]
      掲載