【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2020-009771

トレンドマイクロ株式会社製 ServerProtect for Linux にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

概要

トレンドマイクロ株式会社が提供する ServerProtect for Linux のカーネルフックモジュールには、ヒープベースのバッファオーバーフロー (CWE-122) の脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.7 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


トレンドマイクロ
  • Trend Micro ServerProtect for Linux バージョン 3.0

想定される影響

高特権コードを実行可能な第三者によって、権限を昇格される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、カーネルフックモジュールをアップデートしてください。
開発者は本脆弱性の対策として次のバージョンをリリースしています。

 * KHM 3.0.1.0022

なお、開発者は上記よりも新しいバージョンが入手可能な場合は、最新バージョンの製品を入手することを推奨しています。

[ワークアラウンドを実施する]
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

 * 当該製品が動作するサーバへの物理的またはリモートでのアクセスを信頼できるユーザに限定する。
ベンダ情報

トレンドマイクロ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. ヒープベースのバッファオーバーフロー(CWE-122) [IPA評価]
  2. 境界外書き込み(CWE-787) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-28575
参考情報

  1. JVN : JVNVU#97704455
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-28575
更新履歴

  • [2020年12月08日]
      掲載