【活用ガイド】

JVNDB-2020-009753

Apache Tomcat における HTTP/2 リクエスト処理の不備に起因する情報漏えいの脆弱性

概要

Apache Tomcat には、 HTTP/2 リクエスト処理の不備に起因する情報漏えいの脆弱性が存在します。

The Apache Software Foundation から、Apache Tomcat の脆弱性に対するアップデートが公開されました。

* HTTP/2 ストリーム間のリクエストヘッダの再利用 - CVE-2020-17527
HTTP/2 のコネクション内で複数のストリームを送受信する際、前のストリームで送信された HTTP リクエストのヘッダ値が、それに続くストリームのリクエストヘッダにそのまま引き継がれてしまうことがあります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

影響を受けるシステム


Apache Software Foundation
  • Apache Tomcat 10.0.0-M1 から 10.0.0-M9 まで
  • Apache Tomcat 9.0.0-M1 から 9.0.39 まで
  • Apache Tomcat 8.5.0 から 8.5.59 まで

想定される影響

他のリクエストにヘッダ値が引き継がれることにより情報漏えいが発生する可能性があります。
ただし多くの場合、ストリーム間でヘッダ値が引き継がれるとエラーが発生し、コネクションは切断されます。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性の対策版として次のバージョンをリリースしています。

* Apache Tomcat 10.0.0-M10
* Apache Tomcat 9.0.40
* Apache Tomcat 8.5.60
ベンダ情報

Apache Software Foundation 日本電気
  • NEC製品セキュリティ情報 : NV21-004
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報漏えい(CWE-200) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-17527
参考情報

  1. JVN : JVNVU#94251682
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-17527
更新履歴

  • [2020年12月07日]
      掲載
  • [2022年01月27日]
      ベンダ情報:日本電気 (NV21-004) を追加