【活用ガイド】

JVNDB-2020-009259

B. Braun Melsungen 製 OnlineSuite に複数の脆弱性

概要

B. Braun Melsungen 株式会社が提供する OnlineSuite は、輸液管理システムです。当該製品には次の複数の脆弱性が存在します。

 * 相対的パストラバーサル (CWE-23) - CVE-2020-25172

 * DLL ファイルの検索パスが適切に制御されていない (CWE-427) - CVE-2020-25174

 * CSV ファイルにおける外部入力値の不適切な無害化処理 (CWE-1236) - CVE-2020-25170
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.6 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 低
※上記は、CVE-2020-25172の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.4 (重要) [JPCERT/CC値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2020-25174の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.9 (警告) [JPCERT/CC値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2020-25170の評価になります。
影響を受けるシステム


ビー・ブラウンエースクラップ株式会社
  • OnlineSuite AP 3.0 およびそれ以前

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

 * 認証されていない遠隔の第三者によって、任意のファイルをアップロードやダウンロードされる - CVE-2020-25172
 * ローカルの第三者によって、管理者権限で任意のコードを実行される - CVE-2020-25174
 * 遠隔の第三者によって、エクスポート機能を利用し、細工された値を含む CSV ファイルの出力時に、任意のマクロを実行される -CVE-2020-25170
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
詳細については、B. Braun Melsungen 株式会社にお問い合わせください。
ベンダ情報

ビー・ブラウンエースクラップ株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 相対パストラバーサル(CWE-23) [IPA評価]
  2. 制御されていない検索パスの要素(CWE-427) [IPA評価]
  3. CSV ファイル内の数式要素の不適切な中和(CWE-1236) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-25170
  2. CVE-2020-25172
  3. CVE-2020-25174
参考情報

  1. JVN : JVNVU#98112907
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-25170
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-25172
  4. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-25174
  5. ICS-CERT ADVISORY : ICSMA-20-296-01
更新履歴

  • [2020年10月27日]
      掲載