【活用ガイド】

JVNDB-2020-008766

GE Digital 製 APM Classic に複数の脆弱性

概要

GE Digital が提供する Digital APM Classic は、設備故障のデータ分析および処理ツールです。APM Classic には次の複数の脆弱性が存在します。

*識別情報を操作することによる認可バイパス (CWE-639) - CVE-2020-16240

*ソルトを使用しない一方向性ハッシュの使用 (CWE-759) - CVE-2020-16244
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2020-16240の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.2 (重要) [JPCERT/CC値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2020-16244の評価になります。
影響を受けるシステム


General Electric Company
  • APM Classic 4.4 およびそれ以前

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

*安全でないオブジェクト直接参照 (insecure direct object reference : IDOR) の脆弱性に起因して、遠隔の第三者によって、アクセス権限のない機能を利用され、ユーザーアカウントデータを JSON フォーマットでダウンロードされる。結果として、遠隔の第三者によって、適切な権限なしにユーザーアカウントに関する機微な情報を窃取される - CVE-2020-16240

*パスワードのハッシュ計算時にソルトを使用していないため、パスワードが復号される。IDOR 脆弱性 (CVE-2020-16240) を悪用された結果、攻撃者によりすべてのユーザーアカウントデータを窃取され、その後パスワードを復元される - CVE-2020-16244
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
ベンダ情報

General Electric Company
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. ユーザ制御の鍵による認証回避(CWE-639) [その他]
  2. Salt を使用しない一方向ハッシュの使用(CWE-759) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-16240
  2. CVE-2020-16244
参考情報

  1. JVN : JVNVU#90523727
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-16240
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-16244
  4. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-20-266-01
更新履歴

  • [2020年09月24日]
      掲載