【活用ガイド】

JVNDB-2020-004145

Fazecast 製 jSerialComm にDLL 読み込みに関する脆弱性

概要

Fazecast が提供する jSerialComm には、DLL 読み込みに関する脆弱性が存在します。

jSerialComm は、Fazecast が提供するプラットフォームに依存しないシリアル通信を提供する Java ライブラリです。jSerialComm には、DLL を読み込む際の検索パスに問題があり、ソフトウェアの DLL ファイルと同名の悪意のある DLL ファイルを読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [JPCERT/CC値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


Fazecast
  • jSerialComm 2.2.2 およびそれ以前
Schneider Electric
  • EcoStruxure IT Gateway 1.5.x 系
  • EcoStruxure IT Gateway 1.6.x 系
  • EcoStruxure IT Gateway 1.7.x 系

想定される影響

認証されていない第三者によって、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
ベンダ情報

Fazecast Schneider Electric
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 制御されていない検索パスの要素(CWE-427) [JPCERT/CC評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-10626
参考情報

  1. JVN : JVNVU#98082388
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-10626
  3. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-20-126-01
更新履歴

  • [2020年05月08日]
      掲載