【活用ガイド】

JVNDB-2020-002334

Microsoft SMBv3 の接続処理にリモートコード実行の脆弱性

概要

Microsoft Server Message Block 3.1.1(SMBv3)プロトコルには、圧縮を用いた接続処理に脆弱性が存在します。細工したパケットをターゲットの SMBv3 サーバに送信したり、細工した SMBv3 サーバを構築して SMBv3 クライアントからアクセスさせたりすることで、リモートから任意のコードを実行できる可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [JPCERT/CC値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 10.0 (危険) [JPCERT/CC値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Windows 10 Version 1903
  • Microsoft Windows 10 Version 1909
  • Microsoft Windows Server version 1903
  • Microsoft Windows Server version 1909

詳細は、開発者が提供する情報をご確認ください。
想定される影響

遠隔の攻撃者が悪意のあるパケットを送信したり、悪意のある SMBv3 サーバにアクセスさせることにより、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

[ワークアラウンドを実施する]
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  * SMBv3 の圧縮処理を無効にする
  * 外部との SMB 接続をブロックする (ポート 445/tcp)
ベンダ情報

マイクロソフト
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. バッファエラー(CWE-119) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-0796
参考情報

  1. JVN : JVNVU#91394194
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-0796
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#872016
更新履歴

  • [2020年03月12日]
      掲載
  • [2020年03月16日]
      ベンダ情報:Security Update Guide (CVE-2020-0796 | Windows SMBv3 Client/Server Remote Code Execution Vulnerability) を追加
      対策:内容を更新