【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2019-011088

ウイルスバスターコーポレートエディションにおけるディレクトリトラバーサルの脆弱性

概要

トレンドマイクロ株式会社が提供するウイルスバスターコーポレートエディションには、ディレクトリトラバーサル (CWE-22) の脆弱性が存在します。
ウイルスバスターコーポレートエディションの管理コンソールで認証されたユーザにより、任意の zip ファイルを特定のフォルダ配下にアップロードされた後、展開・実行される可能性があります。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.2 (重要) [JPCERT/CC値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.2 (警告) [JPCERT/CC値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


トレンドマイクロ
  • ウイルスバスター コーポレートエディション XG SP1
  • ウイルスバスター コーポレートエディション XG
  • ウイルスバスター コーポレートエディション 11.0 SP1

想定される影響

第三者によって、ウイルスバスターコーポレートエディション管理コンソールで使用している Web サービスアカウントの権限で、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[パッチを適用する]
開発者が提供する情報をもとに、パッチを適用してください。
開発者は、本脆弱性の対策として次のパッチをリリースしています。

  * ウイルスバスター コーポレートエディション XG Service Pack 1 Critical Patch (ビルド 5427)
  * ウイルスバスター コーポレートエディション XG Patch 1 Critical Patch (ビルド 1962)
  * ウイルスバスター コーポレートエディション 11.0 Service Pack 1 Critical Patch (ビルド 6638)
ベンダ情報

トレンドマイクロ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. パス・トラバーサル(CWE-22) [JPCERT/CC評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2019-18187
参考情報

  1. JVN : JVNVU#96213168
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2019-18187
更新履歴

  • [2019年10月29日]
      掲載
  • [2019年12月02日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2019-18187) を追加