JVNDB-2019-007618
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Bluetooth BR/EDR での暗号鍵エントロピーのネゴシエーションにおける問題
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Bluetooth BR/EDR 接続での暗号化で用いられる暗号鍵のエントロピーのネゴシエーションには、仕様上、中間者による攻撃に脆弱な問題があります。
第三者が、Bluetooth BR/EDR で接続するデバイスに対し、通信で用いられる暗号鍵のエントロピーを 1バイトに強制する (Key Negotiation Of Bluetooth (KNOB) attack) ことで、以降の通信を総当たり攻撃 (Brute force attack) により復号して内容を傍受できる可能性があります。
Bluetooth は、Bluetooth Basic Rate / Enhanced Data Rate (Bluetooth BR/EDR) コア構成を含む6種の異なるコア仕様に基づいた近距離の無線技術で、低出力の近距離通信に使用されます。
Bluetooth の暗号化通信を確立するには、2つの Bluetooth デバイスがペアリングし、リンク層での暗号化に用いる暗号鍵の生成に使用するリンクキーを確立する必要があります。暗号鍵のエントロピーは、1バイトから 16バイトの長さで Bluetooth コントローラ間で設定されます。
攻撃者がコントローラ間の暗号鍵エントロピー設定要求に割り込み、各コントローラが低いエントロピー設定を受け入れた場合に、低いエントロピーによる暗号化通信が強制され、結果として総当たり攻撃 (Brute force attack) により、デバイス間の通信を容易に復号される可能性があります。
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CVSS v3 による深刻度 基本値: 8.1 (重要) [NVD値]
- 攻撃元区分: 隣接
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃に必要な特権レベル: 不要
- 利用者の関与: 不要
- 影響の想定範囲: 変更なし
- 機密性への影響(C): 高
- 完全性への影響(I): 高
- 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度 基本値: 4.8 (警告) [NVD値]
- 攻撃元区分: 隣接
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): 部分的
- 完全性への影響(I): 部分的
- 可用性への影響(A): なし
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Bluetooth SIG, Inc.
- Bluetooth BR/EDR Core v5.1 およびそれ以前
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中間者攻撃 (man-in-the-middle attack) による暗号通信の盗聴などが行なわれる可能性があります。
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[Bluetooth SIG のガイダンスを参照する]
Bluetooth ホストおよびコントローラのサプライヤは、製品の更新に関するガイダンスとして、Bluetooth SIG の "Expedited Errata Correction 11838" を参照してください。
[提供元のサプライヤに確認する]
Bluetooth ホストおよびコントローラを使用している各ベンダは、提供するサプライヤへ問い合わせしてください。
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Bluetooth SIG, Inc.
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- 不完全、または危険な暗号アルゴリズムの使用(CWE-327) [NVD評価]
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- CVE-2019-9506
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- JVN : JVNVU#90240762
- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2019-9506
- US-CERT Vulnerability Note : VU#918987
- 関連文書 : The KNOB is Broken: Exploiting Low Entropy in the Encryption Key Negotiation Of Bluetooth BR/EDR
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