JVNDB-2018-006250
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複数の TCP 実装にサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性
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複数の TCP 実装に、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。
リソース枯渇の脆弱性 (CWE-400) - CVE-2018-5390
Linux カーネルに対し、tcp_collapse_ofo_queue() や tcp_prune_ofo_queue() 関数による処理がパケット毎に行われるよう細工したパケットを送りつけることで、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃が可能であることが報告されています。
リソース枯渇の脆弱性 (CWE-400) - CVE-2018-6922
FreeBSD の TCP 実装では、分割された状態で受信した TCP セグメントを再構築する際に非効率なアルゴリズムが使用されてます。
なお双方の脆弱性に対し、攻撃者は TCP セッション中に細工したパケットを送ることで攻撃を行います。DoS 状態を維持するためには細工したパケットを処理させ続ける必要があるため、送信元 IP アドレスを偽装した攻撃を行うことはできません。
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CVSS v3 による深刻度 基本値: 7.5 (重要) [JPCERT/CC値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃に必要な特権レベル: 不要
- 利用者の関与: 不要
- 影響の想定範囲: 変更なし
- 機密性への影響(C): なし
- 完全性への影響(I): なし
- 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度 基本値: 7.1 (危険) [JPCERT/CC値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 中
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): なし
- 完全性への影響(I): なし
- 可用性への影響(A): 全面的
この分析結果は CVE-2018-5390 に対応するものです。
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FreeBSD
- FreeBSD 11
- FreeBSD 11.1
- FreeBSD 11.2
- FreeBSD 10
- FreeBSD 10.4
Linux
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本脆弱性の影響を受ける製品の詳細については、ベンダ情報および参考情報をご確認ください。
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遠隔の第三者によって、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃が行われる可能性があります。
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[パッチを適用する]
開発者が提供する情報をもとに、対応するパッチを適用してください。
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FreeBSD
Linux
インターネットイニシアティブ
日本電気
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- リソースの枯渇(CWE-400) [JPCERT/CC評価]
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- CVE-2018-5390
- CVE-2018-6922
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- JVN : JVNVU#91510483
- JVN : JVNVU#95499848
- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2018-5390
- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2018-6922
- US-CERT Vulnerability Note : VU#962459
- ICS-CERT ADVISORY : ICSA-20-105-05
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- [2018年08月14日]
掲載
- [2018年08月28日]
ベンダ情報:インターネットイニシアティブ (株式会社インターネットイニシアティブからの情報) を追加
- [2018年12月04日]
ベンダ情報:日本電気 (NV18-019) を追加
- [2019年07月24日]
参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2018-5390) を追加
参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2018-6922) を追加
- [2020年04月20日]
参考情報:JVN (JVNVU#95499848) を追加
- [2020年05月13日]
参考情報:ICS-CERT ADVISORY (ICSA-20-105-05) を追加
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