【活用ガイド】

JVNDB-2018-004262

複数の Microsoft Windows 製品における権限を昇格される脆弱性

概要

複数の Microsoft Windows 製品には、Win32k コンポーネントがメモリ内のオブジェクトの適切な処理に失敗した場合、権限を昇格される脆弱性が存在します。

ベンダは、本脆弱性を「Win32k の特権の昇格の脆弱性」として公開しています。

本脆弱性は、CVE-2018-8124、CVE-2018-8164、および CVE-2018-8166 とは異なる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.0 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Windows 7 for 32-bit Systems SP1
  • Microsoft Windows 7 for x64-based Systems SP1
  • Microsoft Windows Server 2008 for 32-bit Systems SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 for 32-bit Systems SP2 (Server Core installation)
  • Microsoft Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 for x64-based Systems SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 for x64-based Systems SP2 (Server Core installation)
  • Microsoft Windows Server 2008 R2 for Itanium-Based Systems SP1
  • Microsoft Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems SP1
  • Microsoft Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems SP1 (Server Core installation)

想定される影響

権限を昇格される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2018-8120
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2018-8120
  2. IPA 重要なセキュリティ情報 : Microsoft 製品の脆弱性対策について(2018年5月)
  3. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2018-0021
更新履歴

  • [2018年06月15日]
      掲載