【活用ガイド】

JVNDB-2018-003311

複数の Microsoft Windows 製品における権限を昇格される脆弱性

概要

複数の Microsoft Windows 製品には、Windows がメモリ内のオブジェクトを適切に処理せず、カーネルメモリを正しくマップしない場合、権限を昇格される脆弱性が存在します。

ベンダは、本脆弱性を「Microsoft DirectX グラフィック カーネル サブシステムの特権の昇格の脆弱性」として公開しています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Windows 10 for 32-bit Systems
  • Microsoft Windows 10 for x64-based Systems
  • Microsoft Windows 10 Version 1511 for 32-bit Systems
  • Microsoft Windows 10 Version 1511 for x64-based Systems
  • Microsoft Windows 10 Version 1607 for 32-bit Systems
  • Microsoft Windows 10 Version 1607 for x64-based Systems
  • Microsoft Windows 10 Version 1703 for 32-bit Systems
  • Microsoft Windows 10 Version 1703 for x64-based Systems
  • Microsoft Windows 10 Version 1709 for 32-bit Systems
  • Microsoft Windows 10 Version 1709 for 64-based Systems
  • Microsoft Windows 8.1 for 32-bit systems
  • Microsoft Windows 8.1 for x64-based systems
  • Microsoft Windows RT 8.1
  • Microsoft Windows Server 2012
  • Microsoft Windows Server 2012 (Server Core installation)
  • Microsoft Windows Server 2012 R2
  • Microsoft Windows Server 2012 R2 (Server Core installation)
  • Microsoft Windows Server 2016
  • Microsoft Windows Server 2016 (Server Core installation)
  • Microsoft Windows Server バージョン 1709 (Server Core Installation)

想定される影響

権限を昇格される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2018-1009
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2018-1009
  2. IPA 重要なセキュリティ情報 : Microsoft 製品の脆弱性対策について(2018年4月)
  3. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2018-0016
更新履歴

  • [2018年05月22日]
      掲載