【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2018-000900

ArsenoL におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

FlaFla... が提供する ArsenoL は、インターネットでダウンロード可能なソフトウェアです。ArsenoL は、ウェブサイトに設置して使用する、単語とその意味を投稿するための辞典ソフトウエアです。 ArsenoL には、当該製品が設置されたウェブサイトの閲覧者(以降、被害者)が攻撃者の作成した罠ページにアクセスすることにより、意図しないスクリプトが実行されるクロスサイトスクリプティング (CWE-79) の脆弱性が存在します。

この案件は、2015年11月24日に開催された公表判定委員会による審議にて、平成26年経済産業省告示第110号および、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップガイドラインにおける、次のすべての条件を満たすことを確認したため、JVN で公表することが適当と判定されたものです。

1. 当該案件が連絡不能であること
2. 脆弱性が存在すると判断できること
3. 公表しない限り、当該脆弱性情報を知り得ない製品利用者がいるおそれがあること
4. 公表が不適切であると判断する理由・事情がないこと
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


FlaFla...
  • ArsenoL Version 0.5

上記は、届出のあったソフトウエア製品名およびバージョンです。
想定される影響

本脆弱性により、ArsenoL が設置されたウェブサイトに、被害者が罠リンクを経由して誘導されることで、閲覧しているウェブページに一時的に偽の情報が表示されたり、被害者のウェブブラウザに保持された Cookie などの情報が漏えいしたりする可能性があります。
対策

[ArsenoL Version 0.5 の使用中止を検討してください]
製品開発者と連絡が取れないため、本脆弱性の対策状況は不明です。
ベンダ情報

CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2018-0534
参考情報

  1. JVN : JVN#30864198
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2018-0534
更新履歴

  • [2018年03月13日]
      掲載
  • [2018年06月14日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2018-0534)を追加