【活用ガイド】

JVNDB-2017-002843

Linux Kernel の fs/crypto/ におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Linux Kernel の fs/crypto/ には、解放済みメモリの使用 (Use-after-free) により、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンス) 状態にされる、または権限を取得される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 4.10.7 未満

想定される影響

ローカルユーザにより、ext4、f2fs、または ubifs 暗号化に使用されているキーリングを無効にし、暗号化変換オブジェクトを早期に解放されることで、サービス運用妨害 (NULL ポインタデリファレンス) 状態にされる、または権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 解放済みメモリの使用(CWE-416) [NVD評価]
  2. NULL ポインタデリファレンス(CWE-476) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2017-7374
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-7374
更新履歴

  • [2017年05月02日]
      掲載