[English]
|
JVNDB-2017-000221
|
FENCE-Explorer のインストーラにおける DLL 読み込みおよび実行ファイル呼び出しに関する脆弱性
|
株式会社富士通ビー・エス・シーが提供する FENCE-Explorer は、FENCE-Pro などで作成された「FENCEブリーフケース」ファイルの閲覧・編集ツールです。FENCE-Explorer のインストーラには、DLL を読み込んだり実行ファイルを呼び出したりする際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定の DLL を読み込んだり特定の実行ファイルを呼び出したりしてしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 橘総合研究所 英利 雅美 氏
|
|
CVSS v3 による深刻度 基本値: 7.8 (重要) [IPA値]
- 攻撃元区分: ローカル
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃に必要な特権レベル: 不要
- 利用者の関与: 要
- 影響の想定範囲: 変更なし
- 機密性への影響(C): 高
- 完全性への影響(I): 高
- 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度 基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 中
- 攻撃前の認証要否: 不要
- 機密性への影響(C): 部分的
- 完全性への影響(I): 部分的
- 可用性への影響(A): 部分的
|
|
株式会社富士通ビー・エス・シー
- FENCE-Explorer for Windows V8.4.1 およびそれ以前
|
|
インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。
|
[最新のインストーラを使用する]
開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用してください。
なお、本脆弱性の影響を受けるのはインストーラの起動時のみのため、既存のユーザは FENCE-Explorer をアップデートする必要はありません。
また、当該製品をモジュール配置方式で導入する場合、ユーザが自ら選択したディレクトリにファイルを設置する作業を行うため、本脆弱性の影響を受けません。しかし、設置する実行ファイル自体には DLL 読み込みや実行ファイル呼び出しの脆弱性が存在しているため、第三者からの誘導などにより、ファイルを設置したディレクトリに細工されたファイルを置かれることがないように注意する必要があります。
|
株式会社富士通ビー・エス・シー
|
- その他(CWE-Other) [IPA評価]
|
- CVE-2017-10855
|
- JVN : JVN#57205588
- JVN : JVNTA#91240916
- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-10855
|
- [2017年09月11日]
掲載
- [2018年02月28日]
参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2017-10855) を追加
|