【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2017-000200

新・石油輸入調査報告データ入力プログラムのインストーラにおける DLL 読み込みに関する脆弱性

概要

経済産業省資源エネルギー庁が提供する「新・石油輸入調査報告データ入力プログラム」のインストーラには、DLL を読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定の DLL を読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 橘総合研究所 英利 雅美 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


経済産業省資源エネルギー庁
  • 新・石油輸入調査報告データ入力プログラム (平成25年9月30日版)のインストーラ "setup石油輸入調査入力.exe" (2017年5月17日(水)より前にHP上に掲載されていた版)

想定される影響

インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[最新のインストーラを使用する]
開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用してください。

また、「新・石油輸入調査報告データ入力プログラム」を新規インストールする際は、ZIP ファイルから解凍されたフォルダの中に "setup石油輸入調査入力.exe" 以外のファイルがないことを確認して下さい。

なお、本脆弱性の影響を受けるのはインストーラの起動時のみです。「新・石油輸入調査報告データ入力プログラム」をインストール済みの既存ユーザは影響を受けません。
ベンダ情報

経済産業省資源エネルギー庁
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2017-10822
参考情報

  1. JVN : JVN#71104430
  2. JVN : JVNTA#91240916
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-10822
更新履歴

  • [2017年08月17日]
      掲載
    [2018年02月14日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2017-10822) を追加