【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2017-000069

東芝製メモリカード関連ソフトウェアの複数のインストーラにおける DLL 読み込みに関する脆弱性

概要

株式会社東芝が提供する複数のメモリカードの設定ソフトウェアおよびソフトウェア更新ツールのインストーラには、DLL を読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定の DLL を読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: NTT コミュニケーションズ株式会社 東内 裕二 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


東芝
  • NFC搭載 SDHC/SDXCメモリカードソフトウェア更新ツール V1.00.03 およびそれ以前
  • TransferJet(近接無線通信)搭載SDHCメモリカード ファームウェア更新ツール V1.00.06 およびそれ以前
  • TransferJet(近接無線通信)搭載SDHCメモリカード 設定ソフトウェア V1.02 およびそれ以前
  • 無線LAN搭載SDHCメモリカード FlashAir ソフトウェア更新ツール (SD-WB / WLシリーズ) V1.00.04 およびそれ以前
  • 無線LAN搭載SDHCメモリカード FlashAir ソフトウェア更新ツール (SD-WD/WCシリーズ<W-02>) V2.00.03 およびそれ以前
  • 無線LAN搭載SDHCメモリカード FlashAir ソフトウェア更新ツール (SD-WEシリーズ<W-03>) V3.00.01
  • 無線LAN搭載SDHCメモリカード FlashAir 設定ソフトウエア V3.0.2 およびそれ以前

想定される影響

プログラムを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[最新のインストーラを使用する]
開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用してください。
なお、本脆弱性の影響を受けるのはインストーラの起動時のみのため、既存のユーザは製品をアップデートする必要はありません。
ベンダ情報

東芝
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2017-2149
参考情報

  1. JVN : JVN#05340816
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-2149
更新履歴

  • [2017年04月14日]
       掲載
    [2017年04月21日]
       概要:内容を更新
    [2017年12月21日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2017-2149) を追加