【活用ガイド】

JVNDB-2016-002564

Internet Explorer 9 から 11 などの製品で使用される Microsoft JScript および VBScript エンジンにおける任意のコードを実行される脆弱性

概要

Internet Explorer 9 から 11 およびその他の製品で使用される Microsoft (1) JScript および (2) VBScript エンジンには、任意のコードを実行される、またはサービス運用妨害 (メモリ破損) 状態にされる脆弱性が存在します。

マイクロソフトセキュリティ情報には、この脆弱性は「スクリプト エンジンのメモリ破損の脆弱性」と記載されています。

本脆弱性は、CVE-2016-0187 とは異なる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.6 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • JScript 5.8 (Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems SP1 (Server Core インストールのみ))
  • Microsoft Internet Explorer 9
  • Microsoft Internet Explorer 10
  • Microsoft Internet Explorer 11
  • Microsoft Internet Explorer 11 (Microsoft Windows 10)
  • VBScript 5.7 (Windows Server 2008 for Itanium-based Systems SP2)
  • VBScript 5.7 (Windows Server 2008 for x64-based Systems SP2)
  • VBScript 5.7 (Windows Vista SP2)
  • VBScript 5.7 (Windows Vista x64 Edition SP2)
  • VBScript 5.7 (Windows Server 2008 for 32-bit Systems SP2)
  • VBScript 5.8 (Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems SP1 (Server Core インストールのみ))

想定される影響

第三者により、巧妙に細工された Web サイトを介して、任意のコードを実行される、またはサービス運用妨害 (メモリ破損) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS16-051
  • Microsoft Security Bulletin : MS16-053
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS16-051
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS16-053
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 境界外書き込み(CWE-787) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-0189
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-0189
  2. IPA 重要なセキュリティ情報 : Microsoft 製品の脆弱性対策について(2016年5月)
  3. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2016-0022
  4. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS16-051,052,053,054,055,056,057,058,059,060,061,062,064,065,066,067)(2016年05月11日)
更新履歴

  • [2016年05月13日]
      掲載