【活用ガイド】

JVNDB-2016-002447

Linux Kernel の overlayfs の実装における権限を取得される脆弱性

概要

Linux Kernel の overlayfs の実装は、マウント名前空間を適切に制限しないため、権限を取得される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Canonical
  • Ubuntu  12.04 LTS
  • Ubuntu  14.04 LTS
  • Ubuntu  15.10
  • Ubuntu  16.04 LTS
  • Ubuntu  16.10
  • Ubuntu Core 15.04
  • Ubuntu Touch 15.04
Linux
  • Linux Kernel 4.5.2 まで

想定される影響

ローカルユーザにより、FUSE ファイルシステムの最上位に overlayfs ファイルシステムをマウントされ、その後、巧妙に細工された setuid プログラムを実行されることで、権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Canonical Linux
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報不足(CWE-noinfo) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-1576
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-1576
更新履歴

  • [2016年05月10日]
      掲載