【活用ガイド】

JVNDB-2016-001844

Mozilla Firefox で使用される Network Security Services におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Mozilla Firefox で使用される Network Security Services (NSS) の ssl3_HandleECDHServerKeyExchange 関数には、解放済みメモリの使用 (Use-after-free) により、サービス運用妨害 (DoS) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける脆弱性が存在します。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-416: Use-after-free (解放済みメモリの使用) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/416.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.3 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Mozilla Foundation
  • Mozilla Firefox 44.0 未満
  • Mozilla Network Security Services (NSS) 3.21 未満

想定される影響

第三者により、メモリ消費量が多い時に SSL の (1) DHE または (2) ECDHE ハンドシェイクを実行されることで、サービス運用妨害 (DoS) 状態にされるなど、不特定の影響を受ける可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Mozilla Foundation オラクル ブルーコートシステムズ
  • Security Advisories : SA124
レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-1978
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-1978
更新履歴

  • [2016年03月24日]
      掲載
    [2016年06月27日]
      ベンダ情報:ブルーコートシステムズ (SA124) を追加
    [2016年11月09日]
      ベンダ情報:Mozilla Foundation (Bug 1209546) を追加
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Critical Patch Update Advisory - July 2016) を追加
      ベンダ情報:オラクル (Oracle Linux Bulletin - April 2016) を追加
      ベンダ情報:オラクル (Oracle VM Server for x86 Bulletin - July 2016) を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2016:0591) を追加