【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2016-000249

SKYSEA Client View において任意のコードが実行可能な脆弱性

概要

Sky株式会社が提供する SKYSEA Client View は、IT 資産管理用ツールです。SKYSEA Client View のエージェントプログラムには、管理機プログラムとの TCP 通信における認証処理に起因する任意のコードが実行可能な脆弱性が存在します。

なお、本脆弱性を使用した攻撃活動が観測されています。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 10.0 (危険) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Sky株式会社
  • SKYSEA Client View Ver.11.221.03 およびそれ以前

想定される影響

遠隔の第三者によって、SKYSEA Client View のエージェントプログラムが任意の操作を実行させられる可能性があります。結果として、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性の対策版として SKYSEA Client View Ver.11.300.08h をリリースしています。

[パッチを適用する]
開発者が提供する情報をもとに、本脆弱性の対策パッチを適用してください。
パッチは開発者が提供する保守サイトからダウンロード可能です。

[ワークアラウンドを実施する]
対策版を適用するまでの間、以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
・SKYSEA Client View に対する外部からの通信を制限する
ベンダ情報

Sky株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報不足(CWE-noinfo) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2016-7836
参考情報

  1. JVN : JVN#84995847
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2016-7836
  3. IPA 重要なセキュリティ情報 : 「SKYSEA Client View」において任意のコードが実行可能な脆弱性について(JVN#84995847)
  4. JPCERT 注意喚起 : SKYSEA Client View の脆弱性 (CVE-2016-7836) に関する注意喚起
  5. 警察庁 @police : ソフトウェアのぜい弱性に関する注意喚起について
更新履歴

  • [2016年12月22日]
      掲載
    [2017年03月10日]
      ベンダ情報:Sky株式会社 (SKYSEA Client View アップデートのお願いと最新版リリースのご案内) を追加
    [2017年11月27日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2016-7836) を追加