【活用ガイド】

JVNDB-2015-007167

Oracle MySQL および MariaDB におけるサーバになりすまされる脆弱性

概要

Oracle MySQL、Oracle MySQL Connector/C (別名 libmysqlclient)、および MariaDB は、SSL が任意であることを意味する --ssl オプションを使用するため、サーバになりすまされる脆弱性が存在します。

本脆弱性は、"BACKRONYM" 攻撃と呼ばれています。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-284: Improper Access Control (不適切なアクセス制御) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/284.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


MariaDB Corporation Ab.
  • MariaDB 5.5.44 未満
オラクル
  • MySQL 5.7.3 未満
  • MySQL Connector/C 6.1.3 未満

想定される影響

中間者攻撃 (man-in-the-middle attack) により、平文ダウングレード攻撃を介して、サーバになりすまされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

MariaDB Corporation Ab. オラクル レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不正な証明書検証(CWE-295) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-3152
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-3152
  2. 関連文書 : SSL/TLS in 5.6 and 5.5 - oCERT Advisory
  3. 関連文書 : 2015-003 MySQL SSL/TLS downgrade
  4. 関連文書 : The BACKRONYM MySQL Vulnerability
更新履歴

  • [2016年05月19日]
      掲載