【活用ガイド】

JVNDB-2015-007151

PHP におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

PHP には、以下の "型の取り違え (type confusion)" に関する処理に不備があるため、サービス運用妨害 (アプリケーションクラッシュ) 状態にされる、または任意のコードを実行される脆弱性が存在します。

(1) ext/soap/php_encoding.c
(2) ext/soap/php_http.c
(3) ext/soap/soap.c

本脆弱性は、CVE-2015-4600 とは異なる脆弱性です。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-843:Access of Resource Using Incompatible Type (型の取り違え) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/843.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 10.0 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


The PHP Group
  • PHP 5.6.7 未満

想定される影響

第三者により、想定外のデータ型を介して、サービス運用妨害 (アプリケーションクラッシュ) 状態にされる、または任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

The PHP Group
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-4601
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-4601
更新履歴

  • [2016年05月19日]
      掲載