【活用ガイド】

JVNDB-2015-007120

OpenSSH の sshd の session.c 内の do_setup_env 関数における権限を取得される脆弱性

概要

OpenSSH の sshd の session.c 内の do_setup_env 関数には、UseLogin 機能が有効になっている、および PAM がユーザのホームディレクトリ内に .pam_environment ファイルを読み込む設定をされている場合、権限を取得される脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.2 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Canonical
  • Ubuntu 12.04 LTS
  • Ubuntu 14.04 LTS
  • Ubuntu 15.10
  • Ubuntu Core 15.04
  • Ubuntu Touch 15.04
Debian
  • Debian GNU/Linux 8.0
  • Debian GNU/Linux 7.0
OpenBSD
  • OpenSSH 7.2p2 まで

想定される影響

ローカルユーザにより、/bin/login プログラム用の巧妙に細工された環境を誘発されることで、権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Debian OpenBSD ターボリナックス レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-8325
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-8325
  2. 関連文書 : CVE-2015-8325
更新履歴

  • [2016年05月10日]
      掲載
    [2016年09月01日]
      ベンダ情報:ターボリナックス (TLSA-2016-20) を追加