【活用ガイド】

JVNDB-2015-007057

Xen の PCI バックエンドドライバにおける WARN メッセージの連続ストリームを生成される脆弱性

概要

Xen の PCI バックエンドドライバは、x86 システム上で稼動し、かつドライバドメインとして Linux を使用する場合、WARN メッセージの連続ストリームを生成され、サービス運用妨害 (ディスクの消費) 状態にされる脆弱性が存在します。

本脆弱性は、"Linux pciback missing sanity checks" と呼ばれています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 1.7 (注意) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Canonical
  • Ubuntu 12.04 LTS
Debian
  • Debian GNU/Linux 6.0
Linux
  • Linux Kernel 3.1.x から 4.3.x
Xen プロジェクト
  • Xen

本脆弱性の影響を受ける製品の詳細については、各ベンダが提供する情報をご確認ください。
想定される影響

ローカルのゲスト管理者により、パススルーされた MSI または MSI-X 対応の物理 PCI デバイスへのアクセス権を持つシステム、および XEN_PCI_OP_enable_msi オペレーションを利用されることで、WARN メッセージの連続ストリームを生成され、サービス運用妨害 (ディスクの消費) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Canonical Debian Linux Xen プロジェクト
  • Xen Security Advisory : XSA-157
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-8552
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-8552
  2. 関連文書 : Xen MSI Call Processing Bugs Let Local Users on the Guest System Deny Service on the Target Host System
更新履歴

  • [2016年04月20日]
      掲載