【活用ガイド】

JVNDB-2015-002675

Microsoft .NET Framework などの Microsoft 製品で使用される Windows DirectWrite ライブラリにおける任意のコードを実行される脆弱性

概要

Microsoft .NET Framework およびその他の Microsoft 製品で使用される Windows DirectWrite ライブラリには、任意のコードを実行される脆弱性が存在します。

マイクロソフトセキュリティ情報には、この脆弱性は「TrueType フォントの解析の脆弱性」と記載されています。

補足情報 : CWE による脆弱性タイプは、CWE-19: Data Handling (データ処理) と識別されています。
http://cwe.mitre.org/data/definitions/19.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft .NET Framework 3.0 SP2
  • Microsoft .NET Framework 3.5
  • Microsoft .NET Framework 3.5.1
  • Microsoft .NET Framework 4
  • Microsoft .NET Framework 4.5
  • Microsoft .NET Framework 4.5.1
  • Microsoft .NET Framework 4.5.2
  • Microsoft Live Meeting 2007 Console
  • Microsoft Lync 2010 (32 ビット)
  • Microsoft Lync 2010 (64 ビット)
  • Microsoft Lync 2010 Attendee (ユーザー レベル インストール)
  • Microsoft Lync 2010 Attendee (管理レベル インストール)
  • Microsoft Lync 2013 SP1 (32 ビット) (Skype for Business)
  • Microsoft Lync 2013 SP1 (64 ビット) (Skype for Business)
  • Microsoft Lync Basic 2013 SP1 (32 ビット) (Skype for Business Basic)
  • Microsoft Lync Basic 2013 SP1 (64 ビット) (Skype for Business Basic)
  • Microsoft Office 2007 SP3
  • Microsoft Office 2010 SP2 (32 ビット版)
  • Microsoft Office 2010 SP2 (64 ビット版)
  • Microsoft Silverlight 5 (*1)
  • Microsoft Silverlight 5 Developer Runtime (*1)

*1 すべてのサポートされているリリースの Microsoft Windows クライアントおよびサーバ、および Mac にインストールされている、バージョン 5.1.40416.00 未満の Silverlight 5 が本脆弱性の影響を受けます。
想定される影響

第三者により、巧妙に細工された TrueType フォントを介して、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS15-044
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS15-044
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報不足(CWE-noinfo) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-1671
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-1671
  2. IPA 重要なセキュリティ情報 : Microsoft 製品の脆弱性対策について(2015年5月)
  3. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2015-0012
  4. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS15-043,044,045,046,047,048,049,050,051,052,053,054,055)(2015年05月13日)
  5. CISA Known Exploited Vulnerabilities Catalog : CVE-2015-1671
更新履歴

  • [2015年05月18日]
      掲載
    [2016年01月15日]
      影響を受けるシステム:内容を更新
  • [2024年07月04日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      CWE による脆弱性タイプ一覧:内容を更新
      参考情報:CISA Known Exploited Vulnerabilities Catalog (CVE-2013-3896) を追加