【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2015-000112

Microsoft Office における情報漏えいの問題

概要

Microsoft Office では、Office ドキュメントにクリップアートなどのファイルを挿入した際、「代替テキスト」にローカルファイルの絶対パスが保存されます。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者: ネットエージェント株式会社 長谷川 陽介 氏、株式会社マルスジャパン 力 美有樹 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Office 2007
  • Microsoft Office 2010
  • Microsoft Office for Mac 2011

想定される影響

当該製品で作成されたファイルを取得した第三者によって、ファイルシステムやユーザ名に関する情報を取得される可能性があります。
対策

[アップグレードする]
開発者が提供する情報をもとに、Windows 版 Office については Microsoft Office 2013 (最新のバージョン) へ、Mac 版 Office については Microsoft Office 2016 for Mac へアップグレードしてください。

[ワークアラウンドを実施する]
以下の回避策を適用することで、本問題の影響を回避することが可能です。
・「代替テキスト」を手動で削除または編集する
ベンダ情報

マイクロソフト
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 情報漏えい(CWE-200) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

参考情報

  1. JVN : JVN#20459920
更新履歴

  • [2015年08月12日]
      掲載