【活用ガイド】

JVNDB-2014-002468

複数の Microsoft Windows 製品のグループポリシーの実装における重要な認証情報を取得される脆弱性

概要

複数の Microsoft Windows 製品のグループポリシーの実装は、パスワードの配布を適切に処理しないため、重要な認証情報を取得され、その結果、権限を取得される脆弱性が存在します。

本脆弱性への攻撃が 2014 年 5 月に観測されています。

マイクロソフトセキュリティ情報には、この脆弱性は「グループ ポリシー基本設定のパスワードの特権の昇格の脆弱性」と記載されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.0 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Windows 7 for 32-bit Systems SP1 にインストールされているリモート サーバー管理ツール
  • Microsoft Windows 7 for x64-based Systems SP1 にインストールされているリモート サーバー管理ツール
  • Microsoft Windows 8 for 32-bit Systems にインストールされているリモート サーバー管理ツール
  • Microsoft Windows 8 for x64-Based Systems にインストールされているリモート サーバー管理ツール
  • Microsoft Windows 8.1 for 32-bit Systems にインストールされているリモート サーバー管理ツール
  • Microsoft Windows 8.1 for x64-Based Systems にインストールされているリモート サーバー管理ツール
  • Microsoft Windows Server 2008 R2 for Itanium-based Systems SP1
  • Microsoft Windows Server 2008 R2 for x64-based Systems SP1
  • Microsoft Windows Server 2008 for 32-bit Systems SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 for Itanium-based Systems SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 for x64-based Systems SP2
  • Microsoft Windows Server 2012
  • Microsoft Windows Server 2012 R2
  • Microsoft Windows Vista SP2 にインストールされているリモート サーバー管理ツール
  • Microsoft Windows Vista x64 Edition SP2 にインストールされているリモート サーバー管理ツール

想定される影響

リモート認証されたユーザにより、SYSVOL 共有へのアクセスを利用されることで、重要な認証情報を取得され、その結果、権限を取得される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 証明書・パスワードの管理(CWE-255) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2014-1812
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2014-1812
  2. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2014-0021
  3. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS14-022,023,024,025,026,027,028,029)(2014年05月14日)
  4. CISA Known Exploited Vulnerabilities Catalog : CVE-2014-1812
  5. IPA 緊急対策情報 : Microsoft 製品の脆弱性対策について(2014年5月)
更新履歴

  • [2014年05月15日]
      掲載