【活用ガイド】

JVNDB-2013-006486

Python におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Python には、ランダムハッシュ値の接頭辞の最後の 8 ビットのみを使用し、ハッシュ衝突を想定した制限を行わずにハッシュ値を算出するため、サービス運用妨害 (CPU 資源の消費) 状態となる脆弱性が存在します。

本脆弱性は、CVE-2012-1150 に対する修正が不十分だったことによる脆弱性です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Python Software Foundation
  • Python 2.7 以上 3.4 未満
アップル
  • Apple Mac OS X 10.10 から 10.10.4

想定される影響

攻撃者により、ハッシュテーブルを保持するアプリケーションに対する巧妙に細工された入力を介して、サービス運用妨害 (CPU 資源の消費) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Python Software Foundation アップル
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 暗号の問題(CWE-310) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2013-7040
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2013-7040
  2. 関連文書 : CPython hash secret can be recoved remotely
  3. 関連文書 : Re: CPython hash secret can be recoved remotely
更新履歴

  • [2014年05月21日]
      掲載
    [2015年08月31日]
      影響を受けるシステム:ベンダ情報の追加に伴い内容を更新
      ベンダ情報:アップル (HT205031) を追加
      ベンダ情報:アップル (APPLE-SA-2015-08-13-2 OS X Yosemite v10.10.5 and Security Update 2015-006) を追加