【活用ガイド】

JVNDB-2012-004570

Adobe Flash Player の Matrix3D クラスにおける整数オーバーフローの脆弱性

概要

Adobe Flash Player の Matrix3D クラス内の copyRawDataTo メソッドには、整数オーバーフローの脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


アドビ
  • Adobe AIR 3.4.0.2540 未満
  • Adobe AIR SDK 3.4.0.2540 未満
  • Adobe Flash Player 10.3.183.23 未満 (Windows、Macintosh、および Linux)
  • Adobe Flash Player 11.4.402.265 未満の 11.x (Windows および Macintosh)
  • Adobe Flash Player 11.2.202.238 未満の 11.x (Linux)
  • Adobe Flash Player for Android 11.1.115.17 未満 (Android 4.x)
  • Adobe Flash Player for Android 11.1.111.16 未満 (Android 2.x および 3.x)
マイクロソフト
  • Microsoft Internet Explorer 10
  • Microsoft Windows 8 for 32-bit Systems
  • Microsoft Windows 8 for 64-bit Systems
  • Microsoft Windows RT
  • Microsoft Windows Server 2012

上記 Microsoft Windows の Internet Explorer 10 に含まれる Adobe Flash Player も影響を受けます。
想定される影響

第三者により、不正な形式の引数を介して、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

アドビ マイクロソフト
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 整数オーバーフローまたはラップアラウンド(CWE-190) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2012-5054
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2012-5054
  2. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2012-0026
  3. 警察庁 @police : アドビシステムズ社の Adobe Flash Player のセキュリティ修正プログラムについて(2012年08月22日)
  4. CISA Known Exploited Vulnerabilities Catalog : CVE-2012-5054
  5. IPA 緊急対策情報 : Adobe Flash Player の脆弱性の修正について(APSB12-19)(CVE-2012-4163等)
更新履歴

  • [2012年09月26日]
      掲載
    [2012年12月26日]
      影響を受けるシステム:マイクロソフトの情報を追加
  • [2024年07月05日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      CWE による脆弱性タイプ一覧:内容を更新
      参考情報:CISA Known Exploited Vulnerabilities Catalog (CVE-2012-5054) を追加