【活用ガイド】

JVNDB-2012-002694

Microsoft XML コアサービスにおける任意のコードを実行される脆弱性

概要

Microsoft XML コアサービスには、初期化されていないメモリへのアクセスにより、任意のコードを実行される、またはサービス運用妨害 (メモリ破損) 状態となる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Expression Web SP1
  • Microsoft Expression Web 2
  • Microsoft Groove Server 2007 SP2
  • Microsoft Groove Server 2007 SP3
  • Microsoft Office 2003 SP3
  • Microsoft Office 2007 SP2
  • Microsoft Office 2007 SP3
  • Microsoft Office SharePoint Server 2007 SP2 および SP3 (32 ビット版)
  • Microsoft Office SharePoint Server 2007 SP2 および SP3 (64 ビット版)
  • Microsoft Office Word Viewer
  • Microsoft Office 互換機能パック SP2
  • Microsoft Office 互換機能パック SP3
  • Microsoft XML コアサービス 3.0
  • Microsoft XML コアサービス 4.0
  • Microsoft XML コアサービス 5.0
  • Microsoft XML コアサービス 6.0
  • Microsoft Windows 7 (x32) SP1 以前
  • Microsoft Windows 7 (x64) SP1 以前
  • Microsoft Windows 8 for 32-bit Systems
  • Microsoft Windows 8 for 64-bit Systems
  • Microsoft Windows Server 2003 SP2
  • Microsoft Windows Server 2003 (x64) SP2
  • Microsoft Windows Server 2003 (itanium) SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 (x86) SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 (x64) SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 (itanium) SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 r2(x64) SP1 以前
  • Microsoft Windows Server 2008 r2(itanium) SP1 以前
  • Microsoft Windows Server 2012 for 64-bit Systems
  • Microsoft Windows Vista SP2
  • Microsoft Windows Vista (x64) SP2
  • Microsoft Windows XP sp3 SP3
  • Microsoft Windows XP (x64) SP2


上記の Microsoft Windows で利用される Microsoft XML コアサービス 3.0、4.0、6.0、および 他の Microsoft 製品で利用される Microsoft XML コアサービス 5.0 が影響を受けます。

詳しくは、マイクロソフトが提供する MS12-043 をご確認ください。
想定される影響

第三者により、巧妙に細工された Web サイトを介して、任意のコードを実行される、またはサービス運用妨害 (メモリ破損) 状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト 富士通
  • 富士通 セキュリティ情報 : TA12-174A
  • 富士通 セキュリティ情報 : TA12-192A
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 境界外書き込み(CWE-787) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2012-1889
参考情報

  1. JVN : JVNTA12-174A
  2. JVN : JVNTA12-192A
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2012-1889
  4. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-AT-2012-0020
  5. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-AT-2012-0022
  6. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS12-043,044,045,046,047,048,049,050,051)(2012年07月11日)
  7. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA12-174A
  8. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA12-192A
  9. CISA Known Exploited Vulnerabilities Catalog : CVE-2012-1889
  10. IPA 緊急対策情報 : Microsoft Windows 等の脆弱性の修正について (MS12-043)(CVE-2012-1889)
更新履歴

  • [2012年06月14日]
      掲載
    [2012年06月18日]
      ベンダ情報:マイクロソフトサポート技術情報 2719615 を追加
    [2012年07月06日]
      ベンダ情報:富士通 (TA12-174A) を追加
    [2012年07月12日]
      影響を受けるシステム:マイクロソフト (MS12-043) の情報を追加
      ベンダ情報:マイクロソフト (MS12-043) を追加
    [2012年12月19日]
      影響を受けるシステム:マイクロソフト (MS12-047) の情報を更新
  • [2024年07月05日]
      CVSS による深刻度:内容を更新
      CWE による脆弱性タイプ一覧:内容を更新
      参考情報:CISA Known Exploited Vulnerabilities Catalog (CVE-2012-1889) を追加