【活用ガイド】

JVNDB-2011-001664

Linux kernel の fs/eventpoll.c におけるサービス運用妨害 (DoS)の脆弱性

概要

Linux kernel の fs/eventpoll.c は、epoll データ構造体のファイルディスクリプタの取り扱いにおいて、(1) closed loops、または (2) deep chains を適切にチェックしないため、 サービス運用妨害 (デッドロック、またはスタックメモリ消費)状態となる脆弱性が存在します。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.9 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.38 未満
レッドハット
  • Red Hat Enterprise Linux Server EUS 6.0.z  
  • Red Hat Enterprise Linux Desktop 6 
  • Red Hat Enterprise Linux HPC Node 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Server 6 
  • Red Hat Enterprise Linux Workstation 6 

想定される影響

ローカルユーザにより、epoll_create および epoll_ctl のシステムコールを実行させる、巧妙に細工されたアプリケーションを介して、サービス運用妨害 (デッドロック、またはスタックメモリ消費)状態にされる可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

Linux レッドハット
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. リソース管理の問題(CWE-399) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2011-1082
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2011-1082
  2. SecurityFocus : 46630
更新履歴

  • [2011年06月01日]
      掲載
    [2011年06月28日]
      影響を受けるシステム:レッドハット (RHSA-2011:0883) の情報を追加
      ベンダ情報:レッドハット (RHSA-2011:0883) を追加